会社を設立する上で2つの信念があります。
①流産、子宮外妊娠、不妊治療による「辛い想いを0」にする
②子ども達のために「太陽のような温かな社会」の実現
の2つです。
私たち夫婦は流産、子宮外妊娠を経験しており、私自身もショックを受けましたが、妻のショックは予想以上のものでした。取り乱しているのを見たのが初めてだったほどでした。
私は何と声をかけて良いかも分からず、ただ傍にいたり、想いを聴くことしかできず、自分が無力だと強く感じました。
そして、絶対に同じ想いを繰り返してほしくないという想いに至り、流産を繰り返さない方法を学びました。
看護師なので産科の知識も学校で学習はしていましたが、西洋医学では不妊治療で妊娠を目指すことはできても、流産を予防するという概念自体がないことを知りました。
そこで西洋医学以外の分野にも目を向け、流産を予防するには卵子の質を良くすることが必要であり、そのためには「体質改善」が必要という考えに巡り合いました。
更に、それは同時に妊娠もしやすくなるというものでした。
学びを実践し始めると妻の生理周期は徐々に安定しました。これはホルモンバランスが改善したことで、生理が安定したということでした。
生理周期が安定するということは排卵のタイミングが安定するということなので、タイミングを合わせやすくなり、妊娠しやすくなるという好循環になりました。
更に、生理による症状も軽くなるという効果もありました。
流産は2回繰り返すと次も流産となるリスクが跳ね上がるという統計結果が出ており、次もかもと考えると恐怖でしかありません。
しかも、それは妊娠中に常につきまとう恐怖です。
体質改善が行えると自信がつき、次もかもしれないという恐怖が和らぐ効果もあります。
また私たち夫婦は不妊治療も行っていたため、不妊治療の辛さも知っています。
不妊外来には思ったより多くの人が通っていました。不妊治療は精神的だけでなく、金銭的にも相当な負荷がかかるものです。
不妊治療も大事なものですが、体質的に妊娠の準備が不十分であれば、やはりなかなか妊娠はできません。
もし、体質改善ができていれば、不妊治療の費用を抑えられたり、精神的に辛い期間を短くできたかもしれないのです。
私たち夫婦は互いに看護師だったこともあり、西洋医学に頼りがちですが、そもそも西洋医学の産科では体質・卵子の質の改善という概念がなく、一般的にもあまり知られていません。
流産、不妊治療の経験により強い無力感を味わい、その後奮起して医療者ですらなかなか知りえない知識を得たこととその知識を基に体質改善を実践し、体質改善から妊娠に至ったことは偶然ではなく、この体質改善の情報を広め、「妻のような辛い想いをする人を0にする」ことが私の生まれてきた意味、使命だと直感しました。
私が目指す、「太陽のような温かな社会」についてもお話しします。
私がなぜこのような社会を目指すことになったのかですが、会社名が関係しているため、まず最初に会社名のSUNNY PLAYCEの由来をお話しします。
私には2人の子どもがいます。子ども達の「妊娠中」と「生まれた後」もいくつもの試練を妻、子ども達と乗り越えてきたため、家族が本当に本当に大事です。
長男は妊娠が分かった1か月後に安静となり、2週間ほど仕事をしながら家事すべてをこなすという大変さを味わいました。
その後、産休に入ってすぐに違う理由で安静となり、今度は1か月間仕事と家事をこなす日々でした。
この安静期間は非常に大変でした。更に日勤、深夜入りの日の日勤が終わったタイミングで陣痛が来たと連絡がありました。
日中丸々仕事をした後に陣痛との闘いが始まりました。陣痛の波に合わせて痛みが強くなったら腰を押し、合間に家事と入院の準備を行い、休む間もありませんでした。
ようやく陣痛室に入ったのは日付が変わった後でした。仕事の疲れもあり、腰を押している時でも意識が飛ぶ時もありました。
フラフラになりながらも、夫にできることは陣痛の度に腰を押すことだけなので全力でやりました。
午前中には生まれるかなと考えていましたが、昼になっても生まれず、夕方には生まれるかなと思っても夕食が来ても生まれず、もう二人とも限界を超えていた所で、陣痛促進剤を使用することになりました。
促進剤は陣痛の痛みが更に強く出るため、私も気合を入れました。促進剤を使い始めて2、3時間で無事に生まれました。
元々、すごく楽しみにしていたし、嬉しかったのですが、気づいたら涙が出ていました。
こんな経験は初めてでした。この何度もあった大変だった経験が長男を大事だと想う気持ちの根源だと思います。
また、退院後1週間ほど経つと妻が高熱で入院しました。
たった3日でしたが、初めての子育てで、生まれたての子どもを1人で昼夜問わずに世話をすることは本当に大変でここでもフラフラになりながら頑張りました。この出来事で、長男との絆がより深まりました。
次男は流産や不妊治療を経て、待望の妊娠でした。辛い想いを夫婦二人で乗り越えた分、妊娠しただけでもこれ以上ないくらいに嬉しかったです。
妊娠後、トータル4か月ほど安静期間がありました。1週間ほどですが入院もしています。
親の協力があったとはいえ、妊娠により甘えん坊となった長男もいたので、安静期間は長男の時より更に大変でした。
引っ越しが重なったこともあり、一度体調を崩すほどでした。そして体力的にも精神的にもそろそろ本当に限界を感じていた時期に次男は生まれました。
立ち合いこそできなかったもののやはり嬉しかったです。
そして、育休を取ることができ、長男の時には見れなかった、日々の成長をじっくりと見ることができました。
妊娠までの辛い想い、安静期間の大変な想い、出産後にじっくりと一緒に過ごせたことで、次男も本当に本当に大事な存在です。
私にとっては本当に大事な子ども達。会社の設立も子どものためを想ってです。そこで会社名は家族の名前に由来するものをと考えました。
2人の息子の名前には、それぞれ私の翔の字が入っており、「陽翔」、「奏翔」と言います。
陽翔には太陽のように温かく、人を包み込むように優しい人になってほしいという願いを込めています。
その願いから、「陽だまり」の英語としてSUNNY PLACEを選びました。
また、奏翔には音楽のように楽しく包み込むように優しい人であってほしいという願いを込めています。
「奏でる」を英語にするとPLAYです。妻のイニシャルもYなので、PLACEとPLAYを組み合わせ、「SUNNY PLAYCE」が誕生しました。
会社名にするほど大事な子どもたちですが、私は日本の未来があまり明るいものではないと心配しています。
そして、明るくないであろう未来を生きていく子ども達のために何かできることはないかと考えていました。
私が目指すのは子ども達が将来何の心配もなく暮らせるような、「太陽のような温かな社会」です。
現在は感染症や戦争、物価高など社会情勢はめまぐるしく動き、大人でも大きな不安を抱える世の中となっています。
社会的な問題は日本国民全員に共通することです。
将来を真剣に考える方であれば、誰でも不安になる状況です。
当然親も不安です。親の不安感は表に例え表に出ていなくても子どもは敏感に察知するものです。
それでは子どもも安心して過ごすことができません。
精神的に不安定になったり、泣くことが増えたりと影響がでることが考えられます。
また、大きな不安がある時に次の子がほしいと考えられないのではないでしょうか。
私は将来の不安から子どもに辛い想いをさせたくないと妊娠を断念する家庭があっても不思議ではないと思います。
親の不安要素はそれだけではありません。家事・育児負担が母親に集中しがちという問題があります。
そして、私は育児の中で、うちでは当たり前にやっていたことや使っていた物が、友人などは案外知らずに大変な思いをしていたというエピソードがありました。
もちろん育児の悩み全てを解決する術を知っているわけではないですが、一部でも負担を減らす方法があります。
育児、家事の負担を減らすことは、親の負担を減らし、子どもに優しく接することに繋がります。そして、子どもが安心して過ごすことに繋がっていくのです。
そして、子ども達が将来何の心配もなく暮らせる社会の実現には根本的な原因である少子化問題を解決する必要もあります。
親世代の不安が強く、負担が大きく、時間的なゆとりもなければ、第2子、第3子のことを考える余裕が生まれません。
それでは少子化により拍車がかかってしまいます。
現在でも将来的に人口が減少することが分かっていますが、少子化が続けばその流れは加速し、国が弱っていくことが明らかです。
それでは私が目指す、「太陽のような温かな社会」は実現できません。
私が目指す太陽のような温かな社会には少子化問題を解決が不可欠です。
親の負担が大きく、心に余裕がなければ、子どもがもう一人ほしいという考えに繋がりません。
昔と違い、親などのサポートが乏しい家庭も多いです。
そこでできることといえば家事・育児負担を減らすことです。
我が家で実践していることは家事・育児負担を確実に減らすことができます。
しかし、それも知らない人が多く、知っていても考え方ができていなければ、実践まで辿りつけないこともあります。
子どもにとっての親は絶対的な存在です。
親が笑顔になるだけで子どもは温かな気持ちになれます。
家事・育児の負担を減らすことは、親の心に温かみを増す効果もあるため、「太陽のような温かな社会」に直接的にアプローチしつつ、第2子、第3子と次の妊娠についても考える余裕を生み出すため、少子化対策にも間接的にアプローチしていけます。
また、妊娠の約15%(12万人程度)が流産となるため、体質改善をすることで、流産を「0」にし、15%の新たな命を救うことと、同時に体質改善で望んだ妊娠が確実にできることが少子化問題解決への直接的なアプローチとなります。
私たち夫婦が体験したような「辛い体験をする人を0」にし、子ども達が「太陽のような温かな社会」で生きていけるよう誠心誠意、使命を全うしていきます。